1対1の授業にする理由

私が「対1人」の授業をしていることには、大きく二つの理由があります。

一つは、
『自分だけを見てもらえる時間が必要』だと考えているからです。

理解できないまま学校の授業はどんどん進んでいく、教えてほしいけど他の生徒もたくさんいるので質問ができない、などの焦りや不安は、少しずつでも積み重なっていくものです。

そこで『自分だけを見てもらえる時間』がとっても大事だと思うのです。

質問がうまく言葉にできなくても、説明が一度で理解できなくても、書いたり読んだりすることに時間がかかっても、すべて受け入れられる時間です。

学校では得にくい、安心できる環境で学習に取り組むことで、理解度も意欲もきっと普段とは違ってきます。

二つ目は、
『対1人の時にしか見せない姿がある』と思うからです。

これは、私が公立中学校のいわゆる「教育難関校」で働いているときに学んだことです。

注意(明らかにその子の行動でまわりに迷惑がかかっているようなこと)をしても、集団の中にいると、もう知っている限りの暴言を吐くだけ。少しも聞こうとしないような子でも、1対1になると、とても落ち着いて会話ができた、ということがありました。

だれ?別の子??と思うくらいです。

その時に、対1人でじっくり時間を取ることは大事なんだなと実感しました。
普段言いにくいこと、本当はこうなんだけどな…と思っていることも素直に出しやすくなるのだと思います。

言動が激しい子に限ってではなく、話すのが苦手な子や、話すのが嫌いな子にも活かせる時間だと考えています。

以上、主な理由を書きました。

その90分の中で、できたり、興味が湧いたり、疲れたり、楽しかったり…そんな体験をして「何かできるんかもしれん」と自信をつけていってほしいなと思います。